先週は16年産2頭がデビュー戦を迎えました。ダート馬かなと思っていたパイロテクニクスは、重馬場の函館芝1200Mをデビュー勝ち。喜びも束の間、レース後に軽い鼻出血を発症、1ヶ月間の出走停止になってしまいました。オーシャンスケイプは逃げて3着。初戦から動けるところを見せてくれました。
勝浦正樹騎手「まだ調教ではフラフラしていたりして幼い面が残っていたので新馬戦からはどうかなと思っていたんです。でもレースでは真面目に走ってくれて、道中の折り合いに問題はなく、ゴーサインを出すとしっかり反応してくれましたし、直線も真っ直ぐと走ってくれました。確かに雨が降って特殊な馬場ではありましたが、一叩きした方がいいと思っていたのにこれだけ走れるのですから、能力はいいものを持っていると思います。これからが本当に楽しみですね」
武藤善則調教師「追い切りではまだそれほど時計が出ませんでしたし、体にも余裕があったので一度レースを使ってからかなと思っていたのですが、いい意味で裏切ってくれましたね。先行した他の馬と比べるとややスピード不足のように見えましたが、直線に向いてからの末脚は本当に良かったです。さらに上積みがあると思っていたので函館2歳ステークスも視野に入れようとしたのですが、口取りを終えてからのタイミングで左の鼻から微量ですが出血が確認され、1ヶ月の出走停止となってしまいました。勝った矢先に残念ですが、しっかり休ませてあげれば大丈夫だと思いますので、いったん放牧に出したいと思います」
松若風馬騎手「五分にゲートを出てくれましたし、促していくとスッとスピードに乗って先頭に立つことが出来ました。デビュー戦にしては物見をすることもなく、集中して走ってくれましたし、最後の直線に差し掛かった時は手応えが良かったので、そのまま押し切ってくれると思いましたが、ゴール手前で脚が上がってしまいました。積極的な競馬をして最後まで辛抱してくれましたが、距離は少しギリギリの感じでしたから、現状は1,200mから1,400mぐらいが丁度良いかもしれません。センスのいい馬なので、すぐ勝ち負けしてくれると思います」
西村真幸調教師「プールヴィルもハナへ行こうとしていましたが、こちらも譲らなかったことで、相手がすぐ控えてくれた為にペースが速くならずに済みました。考えていた通りの競馬をしてくれましたし、もう少しのところでしたが、最後の最後で甘くなってしまいましたね。新馬勝ちを意識していただけに結果としては悔しいですが、センスの良いところを見せてくれましたし、次走こそ勝てるように調整していきたいと思います。当日はかなり蒸し暑く、輸送で馬体が減ってしまうのではないかと思っていましたが、トレセンを出発する前とほぼ変わらない馬体重で出走できたのは、それだけ馬の精神力がしっかりしているからでしょう。トレセンに戻って状態を確認したうえで、今後の予定を検討させていただきます」
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