実力馬の揃った共同通信杯(G3)に出走したヴィクティファルス(父ハーツクライ)は2着。勝ち馬には離されましたが、ゴール前よく凌いでくれました。40口で重賞ともなると僅差の2着か4着かでは大違い。大健闘だったと思います。
調教師コメントにも「いい瞬発力はありますが、持続性はまだ物足りない」とあるように、ヴィクティファルスは父ハーツクライと違ってピッチ走法の馬。ストライドが全然伸びません。道中の立ち回りは上手いけど、長い直線を生かすことが出来ないタイプ。母方の血が強く出ているかと思います。
ヴィクティファルスは「好走するけど勝ち切れない」シルクHCで例えれば、グランシルク(父ステイゴールド)のようなタイプ。走法がそっくりです。
これからも小回りで上手く立ち回れるが、直線でトップスピードを持続できないレースを続けそうなタイプ。古馬になっても3勝クラスもしくはOPで走るでしょうから、道中を卒なく運んで堅実な走りを期待したいですね。
「勝った馬は強かったですが、2着争いで、なんとか踏ん張れて良かったです。ゲートで少しヨレてしまいましたが、すぐに体勢を整えていけました。道中はスローな分、抑えてはいたものの、変な姿勢になることなく、しっかりとハミをとりながら我慢してくれていました。直線も懸命に伸びてくれました。ただ、脚の使い方が一瞬なので、最後は少し渋くなりました。それでも、よく粘ってくれました」(松山騎手)
「相手が揃ったなと感じていたので、ここでの2着は今後に向けてプラスになるでしょう。賞金加算もできたので、僅かな差だったものの、大きな2着でした。遅いペースで、少し抑えるところはありましたが、頭が上がったりせず、しっかりと下を向いてハミをとり、折り合いはついていました。ただ、調教で感じていたとおり、いい瞬発力はありますが、持続性はまだ物足りない印象です。加速してからもうひと踏ん張りが効くようになると、もっといい競馬ができるでしょう。まだ2戦めで、レース前の仕草に幼さもうかがえました。経験を重ねつつ、心身ともに大人になっていけば、さらなる良化が見込めるはずです」(池添学調教師)
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